折りたたみ杖と伸縮杖と一本杖はどう選ぶ?

つえ・ステッキには用途に応じて、色んな形状がありますが、その長さは、ご利用になられる方に合わせなければ非常に使いづらいものとなってしまいます。棒状のつえは、シャフト(棒の部分)はアルミやカーボンで作られていることが多く、伸縮機構で長さを調節することができるものがほとんどです。木製の場合は、利用される方に合わせてセミオーダーで長さを調節していただくことになります。

木製杖伸縮杖(アルミ)伸縮杖(カーボン)
楓一本杖夢ライフ ベーシック楓一本杖

伸縮機構は、主にラチェット式スクリュー式(回転固定式)が採用されています。ラチェット式はスライドさせてボタンを調節穴に引っかけることでロックします。スクリュー式は好きな位置でねじのように回して固定します。ラチェット式はしっかりロックでき、調節が楽な反面、2.5cmや3cmピッチで調節穴が開いているため、ご利用される方に合わせた微調整をすることができません。一方で、スクリュー式は、好きな位置で固定でき、利用される方に合わせた微調整が可能ですが、しっかり固定しないと使用中に縮んでしまうこともあります。思わぬ事故をまねかないよう、握力の弱い高齢者ではなく、周囲の健常者がチェックしてあげることが重要になります。とくにスクリュー式の場合は、ゆるんでいないかこまめにチェックてあげましょう。とはいっても介護用の杖は上記の理由により、握力の弱い高齢者が使用することが多く、ラチェット式の杖が主流になっています。

また、普段は利用せず、お出かけや疲れたとき、階段などでささえが欲しい時など、使用したいときにカバンからサッと取り出し、役立つのが「折りたたみ杖」。車での移動、宿泊などの際に便利も便利です。いくつかのパーツに分かれたシャフトを貫く形で強力なゴムロープが通してあり、ゴムロープの張力でサッと組み立てられます。組み立てと折りたたみの際に全体を引っ張る力が必要になりますので、握力の弱い人が使用する場合は、周りの方のサポートが必要になります。